パートやスキマバイトよりも安定して稼げて、正社員よりも負担が少ない派遣社員。
派遣社員という働き方を選ぶにあたって、メリット・デメリット両方を知っておくことが大切です。
この記事では、ワーママ・働く主婦にフォーカスして、派遣社員として働く場合のあれこれや、おすすめの派遣会社などを紹介します。
主婦が派遣会社で働くメリット
主婦が派遣会社で働くことは、高時給や柔軟な働き方など、多くのメリットがあります。
1.パートやアルバイトより時給が高い
派遣社員はパートやアルバイトより時給が高く、限られた時間で効率的に収入を得られやすいです。
派遣社員の給与にはボーナスやさまざまな手当が含まれるため、時給が高くなっている傾向があります。
ジョブズリサーチセンター (JBRC)によると、最新の派遣社員の平均時給は1,608円(※1)となっています。
一方、パートやアルバイトの平均時給は1,220円(※2)となっており、派遣社員とアルバイト・パートの時給差は388円です。
週3日、1日5時間勤務の場合、1ヶ月で23,280円の差が生じます。
1年間で約28万円の差となり、派遣社員の方が効率的に稼ぎやすいことがわかります。
(※1)2025年1月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査【三大都市圏(関東・東海・関西)】
(※2)2025年1月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
2.ブランクがあっても働きやすい
結婚や出産などで仕事にブランクがある主婦にとって、派遣社員は職場復帰しやすい有効な手段です。
経験豊富なキャリアアドバイザーが仕事探しから就職まで丁寧にサポートしてくれるので、安心して職場復帰を目指せます。
「ブランクOK」や「未経験歓迎」の求人も豊富に扱っているので、スキルや経験に自信がなくても挑戦しやすいでしょう。
比較的簡単な業務からスタートし、徐々に仕事に慣れていきたいという人にもおすすめです。
3.急な残業や出勤がない
事前に派遣会社と労働条件を決めるため、派遣先から急な残業や休日出勤を求められることはほとんどありません。
勤務時間や働き方など希望に合わせやすいので、家庭との両立を重視したい主婦でも働きやすい環境を作れるでしょう。
万が一、契約内容以外の残業などを依頼された場合は、派遣会社の担当者に相談すれば、企業との交渉や契約内容の見直しなどを行ってくれます。
4.福利厚生が充実している
派遣社員は派遣会社の福利厚生を受けられます。
有給休暇や社会保険など、充実した福利厚生を受けられる点は大きなメリットです。
派遣会社によっては、育児支援制度やレジャー施設等の割引など、独自の福利厚生を設けている場合があります。
どのような福利厚生が利用できるかは派遣会社によって異なるため、事前に確認しておくのが大切です。
主婦が派遣会社で働くデメリット
主婦が派遣会社で働くとメリットも多いですが、契約期間やキャリアアップの面では、デメリットも存在します。
1.契約期間が決まっている
派遣の契約期間は決まっていて、最長でも3年が目安です。
良い職場でも契約期間が満了すれば終了となる点は、大きなデメリットです。
契約更新の可能性があっても、必ず更新されるとは限りません。
そのため、常に次の契約について不安を感じながら働く可能性があります。
しかし、派遣会社は次の仕事を紹介してくれるなど、さまざまなサポート体制を整えています。
正社員登録制度がある派遣先もあるため、長期的なキャリア形成を考えている方にとっても、派遣は有効な選択肢と言えるでしょう。
2.キャリアやスキルアップは難しい
派遣の仕事は同じ業務の繰り返しが多く、スキルアップが難しいという側面もあります。
特に長期的なキャリア形成を考えている方や専門的なスキルを身につけたい方にとっては、派遣の仕事内容が物足りないと感じる可能性があります。
例えば、事務職の派遣の場合は電話応対や資料作成などが主な業務となり、専門的なスキルを身につける機会は少ないかもしれません。
派遣会社によっては、キャリアカウンセリングやスキルアップ支援など、独自のサービスを提供しています。
これらのサービスを利用することで、より安定した働き方が目指せるでしょう。
派遣求人や派遣会社を選ぶ際のポイント
派遣会社の数は多く、これまで利用したことがない人はどれを選んだら良いか悩んでしまうことでしょう。
ここでは、派遣求人や派遣会社を選ぶ際のポイント、
- 働く期間から選ぶ
- 働きたいエリアの求人の取り扱いがあるか
- 扶養控除内で働けるかどうか
について解説していきます。
1.働く期間から選ぶ
派遣会社を選ぶ際には、自身が希望する期間の求人を取り扱っているのかチェックすることがポイントです。
せっかく登録をしても、希望する日に働くことができなければ意味がありません。
「単発求人はあるのか」「数ヶ月だけ働きたいけど可能なのか」などを確認していきましょう。
2.働きたいエリアの求人の取り扱いがあるか
働く期間だけではなく、希望する勤務地の求人を取り扱っているかどうかも非常に重要なポイントです。
確認の方法は、公開求人を取り扱っている派遣会社であれば、Webサイトで求人情報が掲載されており、条件を入力することで求人検索することができます。
その際に、最寄り駅や働きたいエリアをキーワードにして探すことをおすすめします。
公開求人の取り扱いがない場合には、派遣会社に直接聞いてみるのも良いでしょう。
3.扶養控除内で働けるかどうか
扶養内で働きたい人は、扶養控除内で働くことが調整できるか否かも重要なポイントです。
扶養内控除には103万、130万、150万円と年収のボーダーラインが設けられていますが、稼ぐ金額によって支払う税金や保険料が大きく異なります。
一見して時給が高い求人が良く見えるものですが、稼働時間や日数から年収を割り出して選ばないと損する可能性があるので事前に試算することをおすすめします。
また、超えてしまうことが想定される場合には、調整可能なのか確認するようにすると良いでしょう。
ワーママ・働く主婦におすすめの派遣会社5選
派遣会社の数は非常に多く、全国で4万弱の拠点があり「どれを選んでいいか分からない」と悩んでしまう人も多いことでしょう。
ここでは、主婦におすすめの派遣会社を厳選5つ紹介していきます。
派遣会社選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
テンプスタッフ
数多くの求人から派遣先を選びたい人におすすめなのが、テンプスタッフです。
テンプスタッフの求人数は約51,000件(2022年8月時点)と非常に多く、全国の求人を取り扱っています。
また、拠点も400以上あるため、住んでいる場所を気にせず利用できることも魅力的であるといえるでしょう。
ライフワークの変化により、一度仕事を離れた人への再就職の支援にも力を入れているので、主婦で仕事を探している人は一度チェックしてみることをおすすめします。
リクルートスタッフィング
大手企業運営の派遣会社を利用したい人には、リクルートスタッフィングがおすすめです。
リクルートスタッフィングは、国内大手人材会社であるリクルートが運営しており、知名度はもちろん豊富な実績があります。
また、フォロー体制も充実しており、就業開始後も担当スタッフが現場に定期訪問してくれるので、安心して働くことができる環境といえるでしょう。
アデコ
子育てと仕事を両立したい人におすすめなのがアデコです。
アデコでは、保育施設や病児保育、ベビーシッターやベビー用品などの割引といった育児に関する福利厚生が充実しており、子育てしながら働く人をサポートする体制が整っています。
また、営業担当以外に案件紹介や就業後のフォローをする専任の担当者が付いてくれるので、仕事の悩みやキャリア相談ができるため非常に心強いです。
子育てをしながら将来的なキャリアに備えたい人は、こうした制度を積極的に活用すると良いでしょう。
ウィルオブ・ワーク
充実した研修制度のもと、派遣として働きたい人におすすめなのが、ウィルオブワークです。
ウィルオブ・ワークは、事務やコールセンター、介護や保育、販売や建設といった分野に特化した派遣会社で、専門知識やトーク術といった研修を受けることができます。
業務開始前だけではなく、相談窓口が用意されているので、働き始めてからも不安があれば相談することができるため、安心して働くことができるでしょう。
スタッフサービス
効率よく主婦向け求人を探したい人におすすめなのが、スタッフサービスです。
サイト内での求人検索に「ママさん活躍中」という条件で絞り込みすることができるので、ピンポイントで求人を探すことができます。
また、フルタイム以外に「時短勤務」「週3~4勤務」といった働き方ができる求人が多数あるほか、主婦向けの特集ページも設けられているので、ライフワークを重視したい人は一度チェックしてみると良いでしょう。