今回HR Techガイドでインタビューをさせていただいたのは、キャリア自律の状態とその要因を数値で把握できる「キャリア自律調査」を運営している株式会社ライフワークス様です。
自分のキャリアに責任を持ち、主体的に形成していく「キャリア自律」の状況を可視化し、対策していくことで、組織の成長力向上を目指します。
キャリア自律に興味をお持ちのすべての方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
20年以上のキャリア支援のノウハウを活かした「キャリア自律調査」の公式サイトはこちら⇒
株式会社ライフワークス様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社ライフワークス様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、キャリア自律調査の概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
社員のキャリア自律の状況や、それに関係する因子を定量的に把握できる調査です。
具体的には、以下の観点で調査・分析を行います。
- 従業員個人におけるキャリア自律(心理と行動の両方の側面)の状況を把握する
- 組織における「キャリア自律に影響を及ぼす要因」を探る
- 組織における「キャリア自律が仕事充実感・組織コミットメント(企業発展のための努力を惜しまない組織貢献)・キャリア展望・各種満足度・離転職意思に与える影響」を探る
「キャリア自律調査」を活用するメリットは以下です。
- キャリア自律支援の課題となる点を可視化できる → 施策として優先すべきことが分かる
- キャリア自律支援のボトルネックを可視化できる → 対策を検討できるようになる
Q2.「次にキャリア自律調査をスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
当社では、年間約200社のキャリア支援をしています。
その中で、以下のようなお客様のご相談・ニーズに応えるために開発しました。
- 解決したい事象が様々あるなか、どこを課題として設定したらよいか
- 施策の優先順位づけをどうしたらよいか
- 予算獲得のためにキャリア開発施策を行う理由を定量的に示したい
- これまで実施してきたキャリア開発施策の効果を把握したい
キャリア自律推進に向けた施策の効果検証は定性的な把握になりがちで、定量的に把握することがお客様から求められていました。
こうした顧客課題にお応えすべく、開発・リリースを行いました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際の、キャリア自律調査の強み・優位性を教えてください。」
意識と、行動の両方の側面で「従業員のキャリア自律」の度合いを把握できる調査は、サービス開始時点で存在していませんでした。
特徴として、以下の2つが挙げられます。
- 全社または対象別(年代、性別、部署など)の切り口で、従業員のキャリア自律度を向上させるための要因について特定できる
- 「仕事充実度」「組織コミットメント」「満足度」といった、組織内で重要な要素との関係性を明らかにできる
回答全体の状況をレーダーチャートで視覚的に確認できます。
また、ベンチマークとの比較により、自社と他社の状況を比較して確認することも可能です。
以下は主な活用イメージです。
- 経営理解を得るための数値情報として活用し、キャリア自律に向けた方向性の合意につなげる
- 社員のキャリア自律に影響する要因をもとに、現在の施策を見直す
- 課題がある層を特定し、その要因把握と対策検討に活かす
など
見える化した数値で自社の全体傾向を捉え、複合的なキャリア自律推進施策の設計に向けた手掛かりとして活用できます。
※調査報告書のサンプル資料はこちら
Q4.「キャリア自律という言葉をよく聞くようになってきましたね。キャリア自律の定義と、調査するメリットを教えてください。」
「キャリア自律」の定義は様々ありますが、本調査における「キャリア自律」の定義は以下をベースとしています。
- エンプロイヤビリティを維持し高める責任を社員と会社が共有し、社員のコミットメントを高め、企業の競争力を強化するもの。/Waterman et al.(1994)
- 自分自身を継続的にモチベートし、自分の意志をベースに主体的に行動でき、チャンスを能動的にとらえ、事態を切り開くことができる人材がキャリア自律を実践できる人材である/花田(2001)
「キャリア自律調査」の開発過程において、「キャリア自律をしている社員は組織コミットメントの度合いが高いこと」が改めて明らかになりました(※)。
「キャリア自律調査」では、自社の従業員のキャリア自律の度合い、それに影響する要素、キャリア自律度合い向上に向けたボトルネックなどを把握することができます。
的確なキャリア自律支援のPDCAサイクルを回すことで、従業員のキャリア自律度合いを上げ、組織の成長力向上に繋げることが可能です。
(※)筑波大学 働く人への心理支援開発研究センターの学術指導で改めて明らかになった
テーマ:「職場におけるキャリア自律の促進と効果」
①従業員のキャリア自律には、キャリア自律支援施策実施の有無や、前向きな態度の奨励、ロールモデルの存在が重要
②キャリア自律促進が、働きがいや充実感、将来の展望、職場での居場所感に繋がり、それにより会社に貢献しようとする組織コミットメントが高まる
③キャリア自律は、従業員個人にとっても会社にとってもメリットがある
2020年11月23日開催 日本産業カウンセリング学会 第25回大会で発表
Q5.「どんな項目を調査することが可能ですか?」
「キャリア自律調査」では、キャリア自律が影響を及ぼしているものとして、「仕事充実感」「職場での居場所感」「キャリア展望」「組織コミットメント」「満足(仕事・職場・会社)」の状態を定量的に把握することが可能です。
Q6.「支援してもらえるコンサルタントは人事開発経験の豊富な方でしょうか?」
調査分析は、様々な企業でキャリア開発のコンサルティングを行ってきた者が分析し、考察します。
その上で、お客様の課題に応じた施策方向性の提案もいたします。
「キャリア自律調査」は、筑波大学・働く人の心理支援センター(センター長:岡田 昌毅教授)による学術的知見と、ライフワークスの実践的知見をもとに開発されました。
また、高度な多変量解析を用いて分析を行います。
Q7.「調査結果をもとに施策に落とし込むことが重要ですよね。結果が出た後もサポートしてもらえますか?」
調査結果を報告書としてまとめた上で、ご報告・ご提案します。
結果のレビューと結果に対するデイスカッションを通して、具体的な施策の方向性・優先すべき対象層・効果的な施策についてご提案します。
その後、実際の企画や実施までサポートすることも可能です。
Q8.「すでに利用している企業様から、特に好評の機能があれば教えてください。」
- 従業員属性(性別・階層・所属等)ごとの分析
- 自社において、キャリア自律を高める要因(個人・環境)の分析
について特に好評をいただいており、以下のようなお声をいただいています。
- キャリア自律推進に向けた施策の妥当性に根拠を得られた
- キャリア自律支援が必要な対象層を明確に特定でき、より細やかな支援が可能になった
- キャリア支援の「軸」が強固になり、施策の企画を進めるにあたり、判断がしやすくなった
活用事例については、以下もご参照ください。
Q9.「株式会社ライフワークスとしての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
「働くこと」をとりまく社会環境は激変しています。
個人には、自分のキャリアを自分で考え切り開くこと、つまり「キャリア自律」が求められています。
一方で、企業には個人のキャリア自律を支援することや、個人が力を発揮できる環境を創ることが求められています。
キャリア自律が促進されることで、個人の働きがい、将来への明確な展望、職場での居場所感に繋がり、それによって会社に貢献しようとする意欲が高まることが、「キャリア自律調査」の開発の過程で明らかになりました。
ライフワークスは、各企業に即したキャリア自律促進の支援を通して、「すべての人が自らキャリアをデザインし、歩んでいける社会の実現」に向けて貢献します。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
どの企業でも重要視されるようになった「キャリア自律」。
「キャリア自律調査」を使用した現状把握、課題特定にとどまらず、結果を活用して、キャリア自律支援の施策検討・実施に繋げるところまでご支援が可能です。
「どこから手を付けたらいいか分からない」「今までの施策の効果検証をしたい」など、人事の方が抱える課題はさまざま。
状況を丁寧にお伺いしながら、20年以上の、キャリアに特化した企業向け支援で培ったノウハウを活かして、各企業のキャリア自律支援に伴走します。
ぜひお気軽に、お声がけください。
株式会社ライフワークスの会社情報
会社名 | 株式会社ライフワークス |
所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27番5号 リンクスクエア新宿16階 |
代表取締役社長 | 梅本 郁子 |
公式サイトURL | https://www.lifeworks.co.jp/ |
最後に
今回は、「キャリア自律調査」を提供している株式会社ライフワークス様のインタビュー記事を紹介しました。
キャリア自律の状況を数値化して、細かく分析できるのはもちろん、施策方向性の提案までしてくれるのはとても心強いですね。
今後もキャリア支援のノウハウを活かしながら、働く人と企業の成長をサポートしてくれることでしょう。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからキャリア自律調査の公式サイトをチェックしてみてください。
株式会社ライフワークス様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!
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