今回HR Techガイドでインタビューをさせていただいたのは、高卒採用をトータルで支援する「ジョブドラフト」を運営している株式会社ジンジブ様です。
「学校斡旋」が一般的な高卒採用の課題を解決すべく、企業側はもちろん高校生側もきめ細やかに支援するサービスで、高校生が活用する就職サイトで人気No.1を誇っています。
高卒採用を行っている企業の方にも、これから検討したいという企業の方にも、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
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株式会社ジンジブ様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社ジンジブ様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、ジョブドラフトの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
ジョブドラフトは、高校生と高校新卒採用をする企業を支援するサービスです。
株式会社ジンジブは、就職する高校生が学歴や「高卒」という偏見に捉われることなく、自己決定の上で希望を持って社会に出ること、企業が若手採用を継続すること、これらを実現するために、高卒採用にまつわる社会課題の解決に取り組んでおります。
具体的には、下記のようなサービスを提供しています。
- 進路が決まっていない高校生
高校を通じてキャリア教育や進路決定のサポートを行う「ジョブドラフトCareer」を提供。
- 就職を決めた高校生
就職情報サイト「ジョブドラフトNavi」や合同企業説明会「ジョブドラフトFes」による情報提供や、就職相談での内定までの就職サポートを行い、主体的に将来を選択できるように支援。
- 企業
採用コンサルティングにより高校生に選ばれる会社作りの支援、ジョブドラフトNaviへの掲載やジョブドラフトFesへの出展により高校生へ直接知らせる採用活動の実現、高校との接点支援により先生を通して知らせる採用活動の支援。
また、面接時に応募者の特性を可視化するサーベイとマニュアルをセットにした「面接サポート」や、内定後の内定者とのコミュニケーションを実施するアプリ、高卒人財の入社後の育成・定着をサポートする1年間を通じた研修「ルーキーズクラブ」なども支援しております。
今後は、デジタルマーケティング講座や新人向け研修など、企業成長に必要な題材の研修教育サービスも展開予定です。
ジョブドラフトが目指すのは、未来を担う高校生と成長に向かう企業を輝かせることです。
Q2.「次にジョブドラフトをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
この事業を始めたきっかけは、代表取締役の佐々木が高卒で就職した原体験からです。
高校生の就職活動は、一人一社ずつの応募や短期間での応募先確定など、学校の紹介で就活をする「学校斡旋」が一般的で、高い内定率を誇る一方、半数以上が1社だけを見て就職活動をしている状況があります。(※1)
こうした就職活動での情報不足が引き起こすミスマッチや入社後のフォロー不足が、入社1年目の「超早期離職」の課題につながっていると言われています。
35年前、佐々木が高校3年生で就職活動を始めるも、先生から行きたいと思える企業の紹介はなく、自分で求人情報誌を購入し、就職先を探しました。
就職するもすぐに1社目を離職。
その後、転職や長距離トラックの運転手での自営業を経験の後、就職した中小企業で常務取締役に付きます。
しかしその会社が倒産してしまい、30歳で自ら広告代理店を起業しました。
そこで健全経営を続けますが、社会貢献が行える事業を始めたいと考えるようになります。
当時自社では大卒採用を続けていましたが、自身の学歴が高卒だったこともあり、「高卒採用をやってみてはどうか」と考え、高卒採用について調べました。
すると30年経っても、変わらず選択肢の少ない就職環境があることを知ります。
佐々木は「私は、たまたま有難いことに縁に恵まれて、挑戦できる環境に身を置き、経営者として働いているが、現状の高校生の就職活動のままでは、高校生は自分が多くのポテンシャルを秘めていることを知らないまま進路を決めてしまうのではないか」と考えました。
高校生が自由に就職先を選び、夢や希望を持って社会に出る支援を行うため、2014年ジンジブを設立(※2)、2015年にジョブドラフトを開始いたしました。
※1 リクルートワークス研究所「高校卒就職当事者に関する定量調査」
※2 2020年グループ会社の合併を行い、現在の設立日は2015年3月23日となっています。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際の、ジョブドラフトの強み・優位性を教えてください。」
- 高校生の就職支援・採用支援に特化している点
高校生の就職活動は、大卒の就職活動とはルールや動き方が異なります。
高卒採用は、高校からの紹介で就職活動を行う学校斡旋が主流ですので、高校との関係性構築が重要となり、高校生に直接アプローチする手段はありません。
そこで、ジョブドラフトでは、高校との関係構築を築くためのノウハウやツールの提供や、高校生に直接情報を届けることができる、掲載数No.1の高校新卒専門求人サイト「ジョブドラフトNavi」への掲載や、日本初の高卒向け大規模合同企業説明会「ジョブドラフトFes」への出展などにより、高校生に直接情報のアプローチを提供しております。
インターネット経由で全国的に求人情報を届けられる点と、直接リアルの場で地域の高校生と会って求人情報を届けられる、両軸で情報提供を行っている点も強みです。
- 高校・高校生対応専門のメンバーがいる点
東京・大阪・福岡・名古屋に拠点を構え、周辺都道府県の高校に対してキャリア教育と就職支援の提供を行い、先生・高校生と直接関わりサポートを行っています。
そのため、生きた高卒採用ノウハウや学校の情報などをお伝えすることが可能です。
高校に向けたキャリアガイダンス時に、企業登壇のガイダンスを企画し、リアルな社会を高校生に知ってもらう機会を創出したり、高校生の就職相談に乗ったりすることもあります。
契約企業向けの高卒採用ノウハウのオンラインセミナーに、学校の先生にご登壇いただいて直接話を伺う企画を行うなど、企業と学校の接点を創る活動にも注力しています。
Q4.「高校生が活用する人気就職サイトでNo.1としています。なぜ高校生に人気なのか、どのような点が好評かぜひ教えてください。」
- 高校生目線に立ったサイト・サービス作り
これまでは高校生が就職活動を行うにあたり、高校の進路指導室に集まっている紙の求人票を見るか、進路指導室にあるパソコンからハローワークの求人情報の閲覧をするしかありませんでした。
ジョブドラフトNaviは、スマートフォンでの検索を想定して設計しているため、高校生自身がスマートフォンやパソコンを使って、いつでもどこでも求人を探すことが可能です。
求人票の場合は1枚1枚企業を探す必要がありますが、検索機能のあるジョブドラフトNaviでは、自分の調べたい職種、エリア、地域、条件で求人を簡単に検索できます。
条件や募集要項を分かりやすく表示することで、高校生が求人情報に興味を持ちやすくしました。
高校生目線に立った文書や、多数の写真や動画、同じ高卒の先輩のインタビュー、企業の働きがいの特徴などを紹介しているため、企業で働くイメージが湧きやすいです。
求人票では伝えられない企業の想いや、働く人の様子、社風などを伝えることができます。
高校生が慣れ親しんでいるLINEを使って、会員登録やジョブドラフトスタッフとの進路相談や求人紹介のやり取りをすることも可能です。
Q5.「高校生ではどのような仕事がよいかイメージできない点も多いですよね。そのような高校生をサポートする仕組みはありますか?」
就職活動において理解する必要があることが3つあります。
1つ目は、自分がどんなことに興味を持っていて、どんなことに適性があるのかを知る「自己理解(自己分析)」。
2つ目は、世の中がどう成り立っているのかを知る「社会理解」。
3つ目に、世の中にどんな仕事があるのかを知る「仕事理解」です。
高校生は大学生と比較して、この「自己理解」「社会理解」「仕事理解」が足りておらず、高校生は「そもそも自分には何ができるのだろう」「自分がどんな仕事に向いているか分からない」という悩みに陥っているケースが非常に多いです。
そこで、ジンジブでは高校向けにキャリアガイダンス授業を行う「ジョブドラフトCareer」や、多くの企業と一度に会う事ができる「ジョブドラフトFes」を開催しています。
- ジョブドラフトCareer
【自己理解】
適性診断、人生グラフの作成、興味・関心の整理などを通して、自分の特性の理解や将来の自分のイメージを作ります。
【社会理解】
働くということ・収入やお金のこと、などの知識だけでなく、社会人講和やインターンシップ・ジョブドラフトFesへの参加という実体験を通して社会理解を深めます。
【仕事理解】
世の中にはどんな仕事があるか、ジョブドラフトNaviでの企業研究やジョブドラフトFesへの参加を通じて仕事理解を深めます。
- ジョブドラフトFes
高卒求人予定の企業を集めた国内最大級の就職活動イベントです。
高校生は1日で多くの企業と出会えるため、求人票だけでは得ることのできない会社の雰囲気や情報が得られ、様々な業界業種の企業を知ることができます。
2019年は東京・大阪・福岡にて5回開催、2020年は全国13都市で合計17回開催し、累計参加企業966社、のべ参加者数4,320名を動員しました。
2021年は全国10都市で600社、2500名以上を動員しました。
2022年では全国20都市で開催予定です。
Q6.「高校生が個別相談することは可能ですか?また無料で相談できますか?」
高校生向けの無料個別相談も行っています。
- 高校へ出向いて個別相談の実施
高校の進路指導室からのご依頼があれば高校へ訪問し、個別に相談にのっています。
先生に伴走し、興味・希望のヒアリング、企業解説、面接練習や自己PRの相談など、内定まで先生と高校生のフォローをさせていただいています。
- ジョブドラフトNaviを通じてLINEで就職相談の実施
ジョブドラフトNaviから高校生が個別で相談を実施することも可能です。
LINEお友達に登録して相談をいただけましたら、弊社メンバーが1名ずつ対応しています。
こちらもLINEメッセージでのやり取りや、動画通話での相談、面接練習などを行うことが可能です。
Q7.「高卒就職は内定率99%と、売り手市場ですよね。就職に失敗しないためのアドバイスをもらうことはできますか?」
多くの企業が高校生を採用したいと考えていますが、学校斡旋での一人一社応募が一般的である高校就職では、高校生自身は非常に限られた情報の中で企業選びをしているのが現実です。
数の上では売り手市場である高校生にとって、単純に「内定を得る」だけであればそれほど難しいことではないかもしれません。
しかし、大卒就職市場でいう売り手市場とは違い、高校生が学校斡旋で限られた選択肢の中で就職していくことに、大卒就職と高卒就職の大きな違いがあるのです。
それゆえ就職後の活躍やその後のキャリアを考えると、志望する企業を「学校の紹介だから」ではなく、「自分で選ぶ」ことが非常に重要になります。
自分の興味と適性を理解すること、知らない業界や企業にも目を向け世の中にある仕事や企業を知ること、また1社だけではなく複数社を見に行って、自分の希望や興味関心を確かめることが大事です。
応募までの間に多くの情報に触れ、自分の興味関心や適性とかけ合わせて志望企業を決めることで後悔のない就職活動ができるのではないでしょうか。
ぜひとも先生・保護者の皆さまには、そのサポートをして頂きたいと思います。
ジョブドラフトでは、ジョブドラフトNaviで様々な企業の求人情報を見比べることや、ジョブドラフトFesに参加し企業で働く人に直接話を聞き企業を知ることができますし、個別に進路相談に乗ることも可能です。
Q8.「学校斡旋のご支援が中心だと思います。細かくどのようなプログラムがあるか教えていただけますでしょうか?」
すでに紹介したサービスも含みますが、改めて詳しくご紹介します。
- ジョブドラフトCareer
【自己理解】
適性診断、人生グラフの作成、興味・関心の整理などを通して、自分の特性の理解や将来の自分のイメージを作ります。
【社会理解】
世の中にはどんな仕事があるか、働くということ、収入やお金のこと、社会人講和、インターンシップの参加や、ジョブドラフトFesへの参加を通して社会理解を深めます。
企業複数社に学校にお集まりいただき、お仕事紹介を行う社会人講和(校内合同企業説明会)が人気です。
【ガイダンス】
進路ガイダンスでは進路選択を考える上での流れや情報収集についての講義・ワークを行います。
就職ガイダンスでは就職活動の流れ、求人票の見方、模擬面接などを行います。
その他には、コミュニケーション、マナー講習、チーム運営など社会人になって必要となる社会人力についてのガイダンスや、学校からの希望に沿ってガイダンスをご提案することも可能です。
【個別面談】
就職希望者に対して個別面談を実施し、就職相談や面接練習などのサポートをします。
対面での実施や、LINEでのオンラインで相談に乗ることも可能です。
- ジョブドラフトFes
高卒求人予定の企業を集めた国内最大級の就職活動イベントです。
高校生は1日で多くの企業と出会えるため、求人票だけでは得ることのできない会社の雰囲気や情報が得られ、様々な業界業種の企業を知ることができます。
高校の引率での来場や、高校生個人でお越しいただいています。
Q9.「株式会社ジンジブとしての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」
18歳から社会に出る若者の、夢や希望を支援する会社でありたいと考えています。
現在は高校生の新卒就職の支援が中心ですが、就職後の学びの支援、第二新卒や転職の支援など、高校を出て社会に出る若者のライフイベントに沿ったサービスを展開していきたいと考えています。
当社は、若者の社会活躍を実現したいと考えています。
今は高校生の就職支援ですが、高校を卒業した後に社会で活躍できているか、まで見届けてあげることが責任と考えています。
リスキリングも含め、ジンジブが「若者の活躍」を下支えする存在であれたらと思います。
同時に、若者が活躍するための「企業」の環境整備も必要です。
採用支援だけではなく、社員教育、評価を支援する人事領域に向けた支援を深めてまいります。
Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」
成長を目指す企業にとって、新卒採用は非常に重要です。
新卒には会社の理念・パーパス・ビジョンの浸透がしやすく、新卒社員は社風や文化を作ってくれると言われています。
また、経営が厳しくなった時に踏ん張って支えてくれるのも新卒社員です。
既存のサービスが衰退した時、業態を変える時、理念やパーパスに共感してくれている社員が残ってくれるのです。
新卒社員は即戦力ではなく教育が必要ですが、新卒社員で会社の土台を作ることが重要になります。
しかし、大卒の採用環境はレッドオーシャンです。
大手企業、有名企業と競争をしなくてはなりません。
そこで今注目を集めているのが高卒人財です。
18歳と若い彼らは、社会経験やスキルはありませんが、若く真っさらで素直で吸収力が高く、教育によって育てることができます。
持っているポテンシャルは、大学生も高校生も同じです。
4年早く社会に出るため、大卒が社会人になるころには社会人5年目として仕事の中心となって活躍してくれていることでしょう。
一度、高卒採用を検討されてみてはいかがでしょうか。
株式会社ジンジブの会社情報
会社名 | 株式会社ジンジブ |
所在地 | 大阪府大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビル14階 |
代表取締役社長 | 佐々木 満秀 |
公式サイトURL | https://jinjib.co.jp/ |
最後に
今回は、「ジョブドラフト」を提供している株式会社ジンジブ様のインタビュー記事を紹介しました。
サービスの概要はもちろん、高卒採用の魅力についてもたっぷり聞かせてただけたので、高卒採用に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
これからもきめ細やかなサービスで、高卒採用を行う企業と、高卒で働く若者を支援し続けてくれることでしょう。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからジョブドラフトの公式サイトをチェックしてみてください。
株式会社ジンジブ様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!
採用に関してのお困りごとをお持ちの方は、
「数ある採用支援の会社の中から、自社の課題を解決してくれる最適な会社を見つけるにはどうしたら良いんだろう?」
と悩まれているのではないでしょうか?
世の中には多数の採用支援会社が存在し、自社に合った会社を絞り込むだけでも一苦労です。
依頼する会社選びを間違えてしまうと、相場よりも高額な費用がかかってしまったり、表面的な支援のみで結局採用課題が解決されないケースもあります。
「採用の問題を解決するにあたって、総合的な相談ができて、一緒に伴走してくれる会社やサービスを知りたい!」
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株式会社TANEDAの具体的な特徴は、以下の通りです。
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- 日本全国でさまざま業界・規模の企業の採用支援実績がある
- 助言やアドバイスなどの表面的なサポートだけでなく、ハンズオンで内部に入っての採用支援を行なっている
- 標準化・マニュアル化されたサポートではなく、企業ごとにオーダーメイドの提案を行なっている
上場HR企業やリクルート出身者、CHRO(最高人事責任者)経験を持ったメンバーなどで構成されており、心強いパートナーとして伴走してくれます。
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