今回HR Techガイドでインタビューをさせていただいたのは、新しいエンゲージメント・サーベイ「Qraft」を運営している株式会社ヒューマネージ様です。
10年の調査研究の結果、エンゲージメントを高める新しいカギとなるジョブ・クラフティングの科学的な測定に業界で初めて成功したサービスで、リリースから1年未満にも関わらず、有名企業を含む多くの企業に導入されています。
エンゲージメントの向上に興味をお持ちの方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。
ジョブ・クラフティングを人材開発につなげる「Qraft」の公式サイトはこちら⇒
株式会社ヒューマネージ様へのインタビュー内容を紹介します
それでは早速、「株式会社ヒューマネージ様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。
Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、Qraftの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」
Qraftは、組織・個人の「エンゲージメント」状態に加え、個人のエンゲージメントを高める特性である「ジョブ・クラフティング」を科学的に測定する、新しいエンゲージメントサーベイです。
Qraftが従来のエンゲージメント・サーベイと異なるのは、人材開発の視点をプラスしていること。
「ジョブ・クラフティング」は、個人の、仕事を手づくりする力を意味します。
わかりやすく言うと、創意工夫により自らの手で仕事を面白くすること。
これは思考や行動の癖ともいえ、ジョブ・クラフティングの癖を身につけることで、個人のエンゲージメントを高めることが可能です。
社員一人ひとりの特性である「ジョブ・クラフティング」の傾向を把握し、開発へつなげることで、持続的にエンゲージメントの高い組織づくりを支援します。
Q2.「次にQraftをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」
近年、広く知られているように、社員のエンゲージメントが高い状態であると、企業業績や生産性の向上、ひいてはストレス状態の改善にもつながると考えられており、社員のエンゲージメント向上に取り組む企業が増えつつあります。
これまで、社員のエンゲージメントを向上させるには「組織改善」が必要とされ、給与水準を上げたり、福利厚生を充実させたりといった取り組みがされてきました。
もちろん、組織改善のアプローチも有効ではありますが、残念ながら限界があり、持続的にエンゲージメントの高い組織をつくるには、別のアプローチが必要だと考えました。
「エンゲージメントを高めるには、組織改善のアプローチしかないのか?」「個人のエンゲージメントを、人材開発を通じて高めることはできないのか?」と議論し、川上 真史氏(ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 教授)、種市 康太郎氏(桜美林大学 リベラルアーツ学群 領域長/教授(臨床心理学))とともに10年以上にわたる調査研究を行ってきました。
そして、一人ひとりが持つ特性である「ジョブ・クラフティング」に着目、その尺度の開発に成功し、2021年4月、「組織改善」だけではなく「人材開発」のための新しいエンゲージメント・サーベイQraftをリリースしました。
Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際の、Qraftの強み・優位性を教えてください。」
Qraftの強みは下記3点です。
- 「人材開発」に活用できる
- 具体的で分かりやすい豊富なフィードバック
- 分かりやすい画面設計
一つ目は、先ほど申しあげた通り「ジョブ・クラフティング」の把握により、「人材開発」に活用できること。
二つ目は、社員の方向けフィードバックシートでは、自身のエンゲージメント、ジョブ・クラフティングの傾向と今後に向けたアドバイスがみられます。
また、人事の方向けの組織分析のアウトプットでは、エンゲージメントの状態、ジョブ・クラフティングの傾向、組織資源の状態を詳しく確認でき、改善に向けたコメントも示されます。
三つ目の画面について、社員の方の回答~結果の確認は、パソコン、スマートフォンから可能。
人事の方が使う管理画面では、サーベイ結果をリアルタイムで確認、分析したい対象を管理画面からフレキシブルに設定できます。
なお、Qraftは当社が開発・提供するストレスチェック「Co-Labo」と、システム連動しています。
ストレスチェックCo-Labo、エンゲージメント・サーベイQraftを合わせてご利用いただくと、メンタルヘルスと合わせてエンゲージメントの測定が可能なため、より効果的に、従業員の健康状態の改善と、人材開発に取り組むことが可能です。
Q4.「エンゲージメントサーベイは調査結果のフィードバックや施策に落とし込むことが重要だと思います。サーベイのフォローまでQraftで実施することはできますか?」
人事の方向け、上司向け、経営層向けなど、確認される方ごとに、多種多様なフィードバックシートがあります。
個人向けのフィードバックシートにもとづく従業員向け研修や、集団分析結果(全社傾向・部署別結果)の分析結果報告会、管理職向け研修もあり、サーベイのフォローまでご支援します。
Q5.「個人単位だけではなく事業部単位や職種単位などのデータも出せますか?」
出力できます。
集団分析結果の画面は部署や職種、事業所など、様々な切り口から自由にカスタマイズが可能です。
単純集計だけでなく、部署×年代別、などクロス集計などにも対応。
実施終了後でも簡単に修正ができるため、見たい時に、見たい結果をご覧いただけます。
Q6.「データの作成や活用が得意ではない人事部員でも、直感的に使うことができますでしょうか?インターフェースのこだわりもあれば教えてください。」
当社では、2002年よりストレスチェック「Co-Labo」を開発・提供しており、現在では年間70万人以上に受検いただいています。
特に、2015年12月のストレスチェック義務化以降は、年一回の操作でも迷わないインターフェース、そしてそれを支える、サポートサイト・チャットボットも用意しております。
また、集団分析結果は、分析結果の羅列に留まらず、すべてアドバイス・コメント入りで解説。
現場ですぐに活用できるアウトプットをご用意しています。
Q7.「最近はエンゲージメントと並びジョブ・クラフティングも話題になっています。Qraftによってどのようにジョブ・クラフティングを実現できるか教えてください。」
ジョブ・クラフティングは、生まれ持った才能や素質などではなく、個人の特性(考え方・行動の癖)であり、人材開発に有効な視点です。
まずは、受検者自身が特徴を理解し、どのように行動していくべきか、Qraftの個人向けフィードバックシートを基に、具体的な行動面のアドバイスと共にフィードバックします。
また、管理職の皆さまには、日々の組織運営や1on1において、部下がクラフティングしやすいような関わり方を客観的な指標を基に確認、支援いただくことで、組織は少しずつ変わります。
そういった日々の積み重ねにより、ジョブ・クラフティングしやすい・できる雰囲気を醸成、作り上げていくことで、組織全体のエンゲージメントを高めることが可能となります。
Q8. 最後にインタビュー記事の読者について、一言お願いします!
従来のエンゲージメント向上施策は、「組織」の要因に注力されることばかりでしたが、それでは限界があると考えています。
エンゲージメントは、個人的要因と組織的要因の二つの柱で支えられており、エンゲージメントを高めるには、個人・組織のそれぞれの要素を改善することが必要です。
私たちのエンゲージメント・サーベイQraftは、「個人」にもフォーカスを充てることで、「人材開発」も視野に入れたサーベイという点で、ほかのサーベイとは少し異なります。
働き方の多様化が急速に進み、組織のコミュニケーションも大きく変わりました。
エンゲージメントの高い組織づくりは、これまでよりも格段に難易度を増しています。
新しい働き方には新しい人材マネジメントの手法が必要です。
その一手として、新しいエンゲージメント・サーベイQraftがお役に立てれば幸いです。
株式会社ヒューマネージの会社情報
会社名 | 株式会社ヒューマネージ |
所在地 | 東京都千代田区平河町2丁目16番1号 平河町森タワー11階 |
代表取締役社長 | 齋藤 亮三 |
公式サイトURL | https://www.humanage.co.jp/ |
最後に
今回は、「Qraft」を提供している株式会社ヒューマネージ様のインタビュー記事を紹介しました。
組織だけでなく従業員一人ひとりに焦点を当てることは、働きがいの向上に直結し、企業を躍進させてくれるのではないでしょうか。
今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからQraftの公式サイトをチェックしてみてください。
また、株式会社ヒューマネージ様には採用管理システム「i-web」についてもお話を伺っていますので、こちらも合わせてご覧ください。
関連記事⇒時代と共に進化してインターネット黎明期から企業の採用活動をサポートし続ける「i-web」とは?【株式会社ヒューマネージ様】
株式会社ヒューマネージ様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!
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