請求書の支払いが迫っているけど、資金繰りに余裕がないと悩む経営者は多いのではないでしょうか。
取引先の請求書を期日通りに支払い、かつ資金繰りに余裕をもてる支払い方法があります。
INVOY(インボイ)の請求書カード払いです。
本記事では、INVOYが取り扱っている請求書カード払いについて解説します。
請求書管理サービスの仕組みから、請求書カード払いの評判、メリットやデメリットも紹介するので、参考にしてみてください。
INVOYとはFINUX株式会社が提供する請求管理サービス
INVOY(インボイ)とは、FINUX株式会社が提供している無料で請求書が発行できる請求管理サービスです。
累計100,000ユーザーに利用されており、法人、個人事業主ともに登録ができます。
まずはINVOYが提供している請求管理サービスについて解説していきましょう。
無料で請求書発行が可能
INVOYでは無料で登録でき、請求書発行がスムーズに行えます。
難しい設定がなく、必要事項を入力してくだけで簡単に請求書が発行できる仕組みになっています。
作成後はすぐにINVOYからメール送信が可能です。
また、スマートフォンからも請求書の作成および発行ができ、すきま時間に請求書の管理が無料で行えます。
豊富な機能が搭載
INVOYは中小企業や個人事業主の入出金管理サポートをメインとするクラウドサービスなので、請求書以外にもさまざまな機能が搭載されています。
見積書や発注書、納品書や領収書の作成・発行・管理サービスのほか、入金消込・取引先管理、請求書の定期自動作成など便利な機能がたいへん豊富です。
これらは全て無料で利用できます。
有料プランもあり、月払い980円で、無料で利用できる機能以外に、口座自動連携や資金繰り表作成サービスが利用可能です。
またINVOYには、請求書カード払いがあります。
事業者が請求書代金をカードで支払い、INVOYが代行して取引先に支払うシステムで、資金繰りの見直しに役立つメリットがあります。
INVOY請求書カード払いの3つの特徴
INVOY請求書カード払いには次の3つの特徴があります。
- INVOY上で作成した振込データをカードで決済し、振込依頼できるサービス
- 最大60日請求書支払いを遅らせるのが可能
- 無料で使える
INVOY上で作成した振込データをカードで決済し、振込依頼できるサービス
INVOYで作成、管理した振込データがあれば、これまでカードでの支払いができなかった取引ができるようになります。
例えばオフィス賃料もカード決済後、振込依頼が可能です。
手持ちカードで利用できるのは、VISA、MasterCard、JCBです。
日本国内での商取引が対象となるため、海外取引には対応できませんので注意が必要です。
最大60日請求書支払いを遅らせるのが可能
INVOYの請求書カード払いを利用することで、請求書に記載の支払日やカードの締め日、および引落し日の兼ね合いによっては最大60日の請求書払いを先延ばしが可能です。
先延ばしができることで事業者の資金繰りの見直しが図れます。
カード会社によって延長できる日数が異なりますので確認するのをおすすめします。
無料で使える
INVOYは請求書作成など無料で使用可能ですが、同様に、請求書カード払いを登録、使用する機能も無料で使えます。
INVOYが請求書の代行支払を行うので審査が必要であると思われがちですが、審査もなく利用可能です。
資金繰りの改善に通常、銀行等の融資を利用しますが、審査をクリアできない可能性もあります。
しかしながら、INVOYの請求書カード払いは無料で審査がなく利用できるので、資金繰りの改善には役立ちます。
INVOY請求書カード払いのメリット3選
INVOY請求書カード払いを利用するメリットは次の3点です。
- カード決済により、支払い延長が可能
- 法人・個人事業主双方利用可能
- カード決済の審査がない
INVOY請求書カード払いのメリット1.カード決済により、支払い延長が可能
請求書が取引先より届くと、通常、期日に振込等により取引先に支払わねばなりません。
しかし、INVOY請求書カード払いを登録、利用することで、カード決済日まで請求書金額の支払いの延長が可能です。
資金繰りに余裕をもたせたいと考えている法人および個人事業主にとってはありがたいシステムです。
INVOY請求書カード払いのメリット2.法人・個人事業主双方利用可能
INVOY請求書カード払いは法人、個人事業主の双方が利用可能です。
中小企業庁の2022年7月の発表によると、国内の8割以上の事業者が、従業員が5人以下の中小企業・小規模事業または個人事業主であるとされています。
INVOYの運営会社であるFINUX株式会社は、これらの事業者は商流におけるしわ寄せから、資金繰りに苦慮すると判断。
円滑な資金繰りをサポートする対策として、法人、個人事業主の双方が利用できるようになっています。
INVOY請求書カード払いのメリット3.カード決済の審査がない
支払いを先延ばしするためには、支払代行会社(ここではINVOY)は、先延ばし事業者の与信審査をするのが一般的です。
財務内容によっては審査をクリアできない場合もあります。
しかし、INVOY請求書カード払いは審査がありません。
事業者が所有する手持ちのカードを利用するだけで完結します。
審査に通らず先延ばしができないといった不安がなく先延ばし可能です。
INVOY請求書カード払いのデメリット3選
INVOY請求書カード払いのデメリットとして以下の3点があります。
- カード払いの利用にはINVOYの登録が必要
- カード払いを利用すると決済手数料がかかる
- 振込日の指定ができない
INVOY請求書カード払いのデメリット1.カード払いの利用にはINVOYの登録が必要
カード払いを利用するためにはINVOYへの登録が必須です。
カード情報を提示することに抵抗を覚えたり、あるいはオンライン登録によるフィッシングやスパム等に不安に感じたりする事業者もいるかもしれません。
INVOY請求書カード払いのデメリット2.カード払いを利用すると決済手数料がかかる
請求書の支払いをカード払いにすると、請求書金額に加え、3%の決済手数料が必要となります。(利用申込金額が10万円以下の場合、手数料は一律3,000円)
複数の取引会社の請求書をカード払いにする場合、取引会社の数だけ手数料が加算されます。
カード払いにより請求の先延ばしが可能ですが、手数料も余分にかかり、資金繰りに支障のないよう利用するのが重要です。
INVOY請求書カード払いのデメリット3.3営業日以内の振込日指定はできない
請求書の支払いをカード払いにする場合は、3営業日以内の振込日指定はできません。
通常はカード決済から3営業日以内に指定口座に振り込まれます。
振込日を指定したい場合は申込日から4営業日後〜最大7日後までの指定しかできませんので、注意が必要です。
INVOYの運営会社情報
FINUX株式会社はクラウドファクタリング事業を展開しているOLTA株式会社の完全子会社です。
OLTA株式会社は、IT化により与信プラットフォームの構築を図り、クラウドファクタリング事業にAI審査やオンライン完結を導入。
それにより、2~9%といった業界において低い手数料を実現しています。
FINUX株式会社の会社概要
INVOYを運営しているFINUX株式会社およびグループ会社のOLTA株式会社の会社概要です。
【運営会社】
会社名 | FINUX株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長兼CEO 澤岻 優紀 |
事業内容 | クラウド請求書プラットフォーム「INVOY」の運営 |
資本金 | 100万円 |
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA N216 |
URL | https://www.invoy.jp/ |
設立 | 2018年1月29日 |
株主 | OLTA株式会社 100% |
【グループ会社】
会社名 | OLTA株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長兼CEO 澤岻 優紀 |
事業内容 | クラウドファクタリング事業、与信モデルの企画/開発/提供 クラウド請求書プラットフォーム「INVOY」の運営 |
資本金 | 44億2,184万円(資本準備金含む。2023年3月末時点) |
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山一丁目15番41号 VORT南青山II 3F |
URL | https://corp.olta.co.jp/ |
設立 | 2017年4月14日 |
まとめ
INVOYおよびINVOY請求書カード払いについて解説しました。
INVOYは、クラウドファクタリング事業を展開しているOLTA株式会社の子会社FINUX株式会社が提供している、無料で利用できる請求管理サービスです。
請求書のみならず、見積書や発注書など、便利な機能が豊富に備わっています。
有料プランでは、口座自動連携や資金繰り表作成サービスが利用できます。
特筆すべきは、INVOYは請求書をカード払いすることで支払いを先延ばしできるシステムです。
INVOYにカード払い登録していれば、請求書の支払いを最長60日先延ばしできます。
登録に際し審査の必要がないため、資金繰りを改善したいと考えられている事業者にとってはおすすめのシステムです。